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先日、日本での試験運用が開始されたSGEは、Google検索の利便性を向上する機能として、早くも注目されています。
※2024年「AI Overview」に名称変更

一般ユーザーとしては、Google検索をより便利に使えるようになる可能性がある一方、サイト運営者の中にはSEOや広告への影響を懸念される方もいることでしょう。

今回は、そんなGoogle検索の新機能SGEについて、その設定方法や使い方、導入の影響などについて紹介します。

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SGEとは?

SGE(Google Search Generative Experience)は、Google検索に自動生成AIの技術を導入する機能で、日本では2023年8月30日から試験運用が開始されました。

具体的には、ユーザーの検索に対して検索エンジンが自動生成AIを用いて、有益な回答をくれる機能です。

SGEの設定方法

Google検索画面の右上のフラスコのマークをクリックします。

すると、以下の画面が表示されます。

下部にあるトグルを有効にすることで、SGEが機能するようになります。

SGEの使い方

SGEの回答は、3つのステップで生成されます。

①ユーザーの検索キーワードを理解する
②検索結果のウェブページを分析する
③検索キーワードの意味を踏まえて、自然な表現で回答を生成する

SGEの回答は、ユーザーの検索キーワードの意味を理解しているため、より具体的で有益な回答を返すことができます。

また、画像や動画などのコンテンツも表示できるため、ユーザーにとってより分かりやすい情報提供が可能です。

それでは、実際にSGEを使ってみましょう。

例えば、「熊本県でホームページ制作はどこに頼めばいいですか」と検索してみます。

左上にスポンサーと表示されるリスティング広告の下に、「AIによる概要を生成しますか?」という項目が表示されています。
※SGEコンテンツはリスティング広告の上に表示される場合と、下に表示される場合があります。

続いて、「はい」をクリックすると、具体的な回答結果が表示されます。

回答の下部には、「追加で聞く」という項目があり、関連する追加質問が出来る仕様になっています。

このように検索した事柄について回答してくれるだけでなく、会話形式で情報をさらに深掘りすることができるのです。

なお、「生成AIは試験運用中のため、品質にむらがある可能性があります。」と表示されていることからも分かる通り、現在は試験運用期間中です。

前述したSGEの導入設定画面に「終了日:2024年2月」と表示されていることから、本格導入は2023年3月以降と予想されます。

なお、本格導入の際には今回の試験運用の結果を踏まえ、機能が変更される可能性も考えられます。

SEOへの影響

SGEは、特にユーザー目線で非常に便利な機能と考えられます。

これまでは、知りたい情報を簡潔なキーワードで検索し、数あるWEBサイトの中から自分が求める答えを教えてくれるサイトを見つけ出す工程がありました。

しかし、SGEによってWEBサイトにアクセスする工程を踏まず、求める答えに辿り着くことができる可能性が高まりました。

このことは、ユーザーにとって非常に大きなメリットと言えるでしょう。

また、キーワードだけでなく文章での検索に対応している点もメリットのひとつです。

例えば、「熊本県の海と山の観光スポット」のような、従来であれば「熊本県 観光スポット 海」と「熊本県 観光スポット 山」に分けて検索する必要があった、複数の要素を含んだ検索にも対応できます。

一方、サイト運営者目線では、ユーザーがWEBサイトを訪問する前に求める答えに辿り着いてしまうことで、WEBサイトへの訪問が減少する可能性が考えられます。

したがって、これまでWEBサイトへの流入を促進するためにSEOを行ってきたサイト運営者にとって、大きな痛手となる可能性があります。

また、WEBサイトへの訪問が減少すれば、WEBサイトの評価も難しくなるため、今後Googleが新たなアルゴリズムを導入する可能性も考慮する必要があるでしょう。

なお、SGEではコンテンツ内に関連性の高いサイトがリンク表示される仕様になっています。

つまり、SGEの回答に選ばれるかどうかという新たな基準が生まれるため、これまでのSEOから方向性が変化する可能性が考えられます。

リスティング広告への影響

WEBサイトがSEOによって検索結果の上位表示されたとしても、順番としてはSGEコンテンツやリスティング広告の後に表示されることから、スクロールしなければサイトがユーザーの目に留まらないというケースが多々発生します。

したがって、SGEコンテンツの直前、もしくは直後に表示されるリスティング広告の重要性はさらに高まり、競争が激化する可能性が考えられます。

まとめ

本記事では、試験運用が開始されて間もないSGEについて、現状と今後の予想される影響についてご紹介しました。

Google検索の利便性をさらに高める可能性がある反面、SEOや広告環境に大きな影響を及ぼすことが予想されるSGEですが、これまでGoogleが発信してきたユーザーファーストの視点は変わることはないと考えられます。

したがって、引き続きこれまで通りのSEOや広告運用を継続し、アルゴリズムの変更など、環境の変化を捉えながら柔軟に対応していくことで、競合に差をつけることができると考えられます。

SEOや広告運用についてのご相談は、ぜひフロンティアビジョンスタジオにお任せください。