ブログやコンテンツの原稿がうまく書けない?それならSTAR法(スター法)とFABE(ファブ)を活用しよう!
- 中村龍之介
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「どうすれば読者の心を動かせるかわからない」
ブログを書いたり、サイトの原稿や構成を考えていると、誰しもこのような壁にぶつかることがあると思います。
ウェブコンテンツを制作する主な目的は、
「ユーザーを集客し、細分化されたユーザーのニーズ(期待・要望・課題)に答えること」
「サイトを訪れたユーザーからコンバージョン(問い合わせ・購入・契約)いただくこと」です。
悩んだまま手を止めていると、残念ながらその分チャンスロスしてしまいます。
もし上手な記事の書き方が見つからずに悩んでいる場合は「STAR(スター)法」と「FABE(ファブ)」を活用してみましょう。
この2つの手法を用いると読者の心を打つ効果的な文章がスラスラ書けます。
うまく書けずに悩んでいる方はぜひご参考ください。
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STAR法とは?
STAR法とは、「Situation(状況)」「Target & Task(目標&任務)」「Action(行動)」「Result(結果)」の頭文字を取ったプレゼン手法のひとつです。
この順番に文章を書くと、読者にグっと興味関心を持たせることができます。
最初に概要や状況を述べます。読者に「具体的なシーンをイメージしてもらうこと」がゴールです。
Target & Task(目標や任務)
自分や読者が解決したい課題や、取り組もうと思う目標について述べます。ちなみにTargetは「目標」を指し、Taskは「任務」を指します。一般的にはTargetもしくはTaskのどちらかひとつを使用するケースが多いのですが、「&」で繋いで両方活用する場合もあります。
Action(行動)
課題解決や目標達成のために自分がとった行動(または読者がとるべき行動)を具体的に述べます。
Result(結果)
その結果どのような成果を生み出したのか。行動の前後でどのような違いがあるのかを伝えます。また、どのような学びや成長があったかを伝えると効果的です。
STAR法を活用する最大の目的は「あなたの記事を読んでくれる読者に興味を持たせること」
しいては最後までしっかり読んでいただくための動機付けとしての活用が望ましいです。
文字書きのプロは、みなさん口を揃えて「記事の良し悪しはリード文(冒頭)でほぼ決まる。」と仰っています。
なぜなら、「読む価値があるか判断する最初の場所」だからです。
「記事の滞在時間を伸ばしたい」「離脱率を改善したい」と考えるならSTAR法を活用した文章をつくると効果的です。
(ちなみに、この記事のリード文もSTAR法を意識して書きました。)
STAR法の活用例
STAR法を用いた例文を書いてみます。
先日、私は「3COINS」というお店で子供用の「知育時計」を購入しました。
今回はこの商品を紹介するリード文のテイで書いてみます。
デジタル時計の読み方はすんなり教えられても
アナログ時計の読み方を教えるのはなかなか難しいものです。←Situation(状況)
親のキモチとしては「正しく、できれば早く、そしてお金をかけずに」教えてあげたいのが本音です。←Target & Task(目標と任務)
私は「子供のタメになるなら」と思い、先日”3COINS”の知育時計を購入しました。←Action(行動)
正直、買って大正解でした。
なぜなら、これまで何度教えてもアナログ時計の読み方を理解できなかった5歳の息子が、1回教えただけで完璧にマスターできたからです。←Result(結果)
目的はあくまで読者の興味を持ってもらうこと。
「この先読んでみよう。」と思ってもらうことです。
FABEとは?
FABE(ファブ)とは、プレゼンテーション方式で論理的に相手へ訴求する手法のひとつです。
FABEは、Feature(特徴)→Advantage(優位性)→Benefit(利益)→Evidence(証拠)の頭文字をとったもので、この順に沿ってプレゼンすると、効果的に訴求するロジカルな文章が書けます。
まとめると以下の通りです。
はじめに説明・提案の概要を一文でまとめます。長々書いてしまうと読者に伝わりません。
Advantage(優位性)
次に、競合や従来の商品などに対する優位性を示します。「競合に対する」ことですから「具体的に表現する必要」があります。
例えば、3COINSの競合はダイソーなのか?セリアなのか?キャンドゥなのか?、はたまたAmazonや楽天なのか?何を競合とするかによって訴求ポイントや表現法が変わります。
Benefit(読者のメリット)
そして、読者の得られるメリットを書きます。
ベネフィットはFABEの中で最も抜けがちなポイントです。
例えば、「安い」とか「早い」というのはベネフィットとは言えません。
“安い”や”早い”ことで、「読者の生活がどのように豊かになるのか?」というメッセージを伝えなければなりません。
Evidence(説明を裏付ける証拠)
最後にここまで説明したことを裏付けるデータ・実績などの「証拠」を示します。
参考サイトや出典、数値データ、画像や動画を挿入するのも効果的です。
ここで一点だけ気をつけて欲しいことがあります。
それは、FABEを使うタイミングです。
FABEを使うタイミングは「読者があなたの話を聴く体勢になっている時につかうこと。」←ココが超重要です。
もし、読者があなたの話を聴いてくれる状況になければFABE(ファブ)の効果はイマイチです。
例えば、取引先に到着したばかりの営業マンが開口一番にプレゼンを始めたりしませんよね。
まずは、「今朝は寒くて車の窓が凍っていましたよ!」とか「例の件おもしろいですね!」など「会話のウォーミングアップ」を行った後、商談を開始すると思います。
文章も同じです。
FABE(ファブ)を使う際は、読み手の「知りたい!」「読みたい!」というモチベーションを高めた”後”に使いましょう。
FABEの活用例
それでは、FABE(ファブ)を用いて例文を書いてみます。
同じく3COINSの「知育時計」を例に。
一般的なアナログ時計と比べて、「1分刻みの分数表示」「短針の読み方表示」の機能面が優れています。
ふつうの時計だと「カチっ、カチっ」という秒針の音が気になるところですが、私が購入した知育時計は滑らかに秒針が進むため一切音が気になりません。
デザインもスタイリッシュなので、家族全員で日常使いしています。
楽天やAmazonの知育時計は安くても2,000円〜3,000円が相場ですが、3COINSの知育時計はこれだけ便利なのに『500円+税』という安さです。←Advantage(優位性)
この知育時計があれば、子供がアナログ時計の読み方をマスターするまでの時間が10倍速くなりますし、他の知育時計を買うよりも1,000〜2,000円ほどお金が浮きます。
浮いた「時間」と「お金」でお子様とたくさん遊んだり、おいしいご飯を食べたり、好きなおもちゃを買ってあげることができます。←Benefit(読者のメリット)
ちなみに、短針は「黒」/長針は「赤」/分は「外周の数字」/時は「内周の数字」と、視覚的にわかりやすくデザインされています。
私が実際に購入した知育時計は以下のとおりです。←Evidence(説明を裏付ける証拠)
「STAR法」と「FABE」の使い分け
「STAR法」と「FABE(ファブ)」は状況にあわせた使い分けがとても重要です。
あくまで一例ですが、私は以下のように使い分けています。
・FABE → 特徴や概要説明など
重複しますが、
STAR(スター)法は「読者の興味関心を惹きつけるための手段」
FABE(ファブ)は「効果的に訴求する論理的手段」です。
状況に合わせて、うまく応用しながら使い分けてください。
さいごに
ここまでお読みいただきありがとうございます。
今回ご紹介した「STAR(スター)法」と「FABE(ファブ)」が、この記事をお読みいただいた方のプラスになれば本望です。
とは言っても、毎日ひとりでもくもくと書き続けるのはしんどいものです。
たまには息抜きとして形式を気にせず自由にメモや日記を書いたり、本をたくさん読んでみるのも良いかもしれません。
ブログやサイト運営は「継続」が大切です。
陸上競技で例えるなら短距離走ではなく「マラソン」です。
一緒に頑張りましょう!